滋賀県日野町ふるさと再発見ウォーキング 2015 その10
滋賀県日野町ふるさと再発見ウォーキング 2015 最終回
這上がり(はいあがり)
鎌掛から日野へと通じる現在の日野土山線の
この坂のあたりを通称「這い上り」と呼んでいます。
明治24年(1891)4月に着工され
9月12日に竣工した「日野道」と呼ばれる道路です。
この県道の開通で今までの御代参街道は廃止されましたが
新しい道も通称「御代参街道」とも呼ばれます。
小井口の天王山と焼田の墓地の間が掘り下げられ
「這い上がり橋」が架けられたのは
大正13年(1924)になってからのことです。
それまでの県道は昔の日野川の跡だった川原田へ下り
野田川に架かっていた石橋を渡り
ものすごい急な坂道を越えて日野町へと通じていました。
その急な坂が「這い上がり」の語源で
地名として残っています。
鎌掛から来ると、手前にある野田川はホタルの名所です。
蒲生銀行(がもうぎんこう)
鎌掛から這い上がりをあがり、しばらく行った左側に
昔、蒲生銀行という銀行に使っていた建物があります。
昭和の初めの頃(昭和12年位?)銀行強盗があったらしいです。
「ピストルを持って閉店間際に・・・」
との話なのですが
そのピストルは実はおもちゃだったそうです。
あと、この辺りには日野の遊郭もあったそうです。
遊郭に関連して芝居小屋なんかもあったと聞きます。
童謡で有名な「あの子はたあれ」の
細川雄太郎(ほそかわ ゆうたろう)さんのお宅もこの辺りだったと聞きます。
おしまい。