障子(しょうじ)の張替え(はりかえ)のコツ
障子の張替えのヒント
「障子の張替えのコツ」と検索すると、様々なサイトが出てきます。
おおよそ、似たような内容で間違ってないので、 全体の流れはそのようなサイトにお任せして、
あまり書かれていない、コツ(ヒント)を書きたいと思います。
まず、材料などの用意から。
障子紙をホームセンター等で買ってくるわけですが、
値段もまちまちで、なにを選んだらよいか迷われるとは思いますが
少々値段が高くても「丈夫で破れにくい」みたいなうたい文句があるモノにしてください。
ノリを付けて張るわけですから、
ノリの水分が障子紙に浸透しますので 薄くてヤワイ紙はカッターナイフ等に引っかかり非常に切りにくいです。
(濡れた紙を切る。て行為を想像してもらえれば分かり易いでしょうか?)
同じ理由でカッターナイフを使って切ろうと思ってる方は、替え刃も用意してください。
切れ味が命なので、ちょっとでも切れ味が落ちたら、 躊躇無く折る、交換するようしてください。
手術に使うメスのような形状のカッターナイフが売られてるのも 濡れた紙に引っかかりにくい、て事が理由だからです。
そのような商品を購入するのも良いと思います。 あと、手で持ちにくいですが、カミソリなんかも良いです。
あと、用意するものは ノリ(できればアク止め剤配合のもの) 刷毛、定規(直線に切るためのモノ)
できれば、剥がし剤(水よりも紙に浸透し易い薬品が入っています)
次に紙をめくる工程を説明していきたいと思います。
写真のように、刷毛などを使い桟の部分、 ノリで紙が接着している部分を中心に水で濡らしていきます。
他の部分は濡らさなくて良いです。
ホースで水をかける等、障子全体がドボドボになるのは避けたほうが無難です。
何故なら、材質によっては濡れると非常にもろくなる素材で出来た障子も存在するからです。
ものによっては、濡れた部分を手で持つだけで、表面にあとが残るものもあります。
剥がしにくければ、もう一度、水を塗る、焦らず時間をかけて待ってみる。
それの繰り返しがコツです。
さて、綺麗に障子紙が剥がれました。
いよいよ、紙を張る・・・
なんですが、 出来れば、次の日以降に張るのが良いです。
理由は障子全体を十分に乾燥させたいからです。
水分が残っていると、ノリの濃度も落ち接着し難いですし 木からのアクも出やすいです。
一般のご家庭であれば、土曜日にめくって、日曜日に張るとか 日曜日にめくって、次の日曜日に張るのも良いでしょう。
使用するノリは出来ればアク止めの入ったノリにしましょう。
最近の障子はアクが出やすいので、そのようなノリを使うほうが好ましいです。
張る工程は他の動画サイト等にお任せするとして。
次は乾かし方のコツです。
できるだけ、風通しが良いようにバラバラに置いたほうが良いので もう、敷居、鴨居におさめてしまってもよいでしょう。
これも、アクを出来るだけ出さないためです。
(雪見障子の子は除く。雪見障子の子は十分に乾燥させないと、 紙がずれるので、乾いてから本体に入れるようにしましょう。)
以上、思いつくままに、障子張り替えのヒントを書いてみました。
参考にしてください。