襖(ふすま)の新調、立て付けについて
襖(ふすま)を新調する時に下地で立て付けを合わす
仮合わせという作業について書きたいと思います。
築年数が進むと、襖が直角では合わなくなってくる事がよくあります。
台風や地震、敷居が減ってくるなどの原因があります。
今回は推定30年位経ったマンションの襖の新調を依頼されました。
よくある、押入れ2本立ての開口の様子です。
直角の襖の下地を仮に収めてみると
左上の部分に隙間があります。
もう1枚収めてみると
右下の部分に隙間があります。
ものさしは尺貫法のを使っていますので
4分位(12ミリ位)開いています。
右下は5分(15ミリ位)開いています。
下地をカンナで削って柱に合わせてます。
柱にピッタリ合っているのが分かりますでしょうか?
更に高さ等、下地に印を入れて、
一旦、作業場に下地を持って帰ります。
この下地を作業場に持って帰り「ランニングソー」という機械で切断して更に形を整えます。
こんな感じで、斜めに切断したりもします。
その下地に下張りをし、上張りをして
フチ、引き手等つけ完成です。
この様な作業を行った襖は1枚1枚、形が違うものになり
オーダメードの襖ということになりますが
その開口部に合わせて作る事により
立て付けはもちろんの事、開け閉めもスムーズになります。
今までの経験上、最大で30ミリ程度の開き位までなら合わす事が出来ます。
ご注文お待ちしております。