戸襖の張り替えについて
今回は戸襖の張り替えについて少し書きたいと思います。
張り替える前、遠目に見ると綺麗なのですが・・・
近くで見てみると・・・
薄汚れてもいますし
ほつれも見受けられます。
張り替え依頼されました戸襖ですので
当たり前と言えば当たり前
平均的な状態です。
その古い襖紙を丁寧にめくっていきます。
何故、このような事を書くのかと言うと
案外、めくらずに上から張ってあるだけの施工を良く見るからです。
めくらずに古い紙の上から張ってしまうと
色々と不具合が出ます。
「ハガレ」や「戸襖自体のソリ」
「早期に内部から汚れが浮き出る」
等・・・
当店では特殊な薬品を使ってめくります。
時間短縮の目的もありますし
後々、内部からの「アク」(汚れ)が出にくいからです。
ちなみに戸襖とは洋間との間仕切りに良く使われている
ベニヤ板等で出来た建具の事です。
丁寧にめくった後、十分に乾燥させます。
新品のベニヤ板のように・・・
とまではいきませんが、かなり綺麗になりました。
このような作業の後で、次の襖紙を張る工程に入ります。
このように、「張り替え」と一口に言っても
内部をどこまで丁寧に処理するかで
仕上がりや後々の耐久性に差が出てきます。
参考にして下さい。