掛軸のしおり

掛軸のしおり

店を整理してたら「掛軸のしおり」という題名のかなりレトロな印刷物

(確実昭和のモノだと思います)が出てきました。

写真だけでは見づらいかもしれないので、文字の部分だけ原文を写真の下に書いておきます。

 

 

 

 

掛軸を大事に取り扱っていただく為の

掛軸のかけ方

 

1.紐を手前に静かに引いて解きます。

長い表具の紐はこの様に扱います。

 

2.清浄な場所で中廻しの所まで展げます。

 

3.風帯は指先で折れ癖を直してください。

 

4.矢筈はしっかり紐にかけてください。

 

5.床の間の釘の位置は暗いから用心深く。

 

 

6.左手で軸を支えたまま矢筈を壁に立てかけます。

軸先を両手で持ってゆっくり下ろしてください。

軸の中央を片手で持って下ろすと軸を痛めます。

必ず両手で。

 

7.正しく掛かっているか確かめます。

 

 

 

掛軸を大事に取扱っていただく為の

掛軸のしまい方

 

1.矢筈を壁に立てかけてから軸先を両手で持って中央まで巻き上げます。

 

2.釘の位置は暗いので用心深く矢筈をしっかりと紐にかけます。

 

 

 

3.そのまま清浄な畳の上に置き、中廻しの所まで巻き上げ左側の風帯をたたみます

 

4.その上に右の風帯をのせ両はしをたたみます。

(着物を着る時の様に左を上に重ねます。)

 

5.紐当紙を掛緒の中心に風帯の下に差込み巻き上げます。

 

6.右手で掛軸を持ち左手で巻緒を持ちます。

 

7.右手で掛軸を回しながら巻緒を手前にならべて巻きます。

 

8.そのまま掛軸を廻しながら背側で交差します。

 

 

 

9.表側では巻緒を図の様に向う側に並べます。

 

10.尚掛軸を廻しながら背側でも一度交差します。

 

11.表側まで巻いたら左指先で巻緒を押さえて右手で巻緒を輪にしたまま、下から上に通します。

 

12.左手で巻緒の端を押さえて二重にしたまま上から下に通します。

 

13.巻き終わったら箱におさめます。

箱は軸枕を右にして掛軸の八宗を右に合わしてください。